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銀「・・・無いわぁ。あれぇ、たしかにここにしまっといた筈なんだけどぉ・・・」 と職員室の自分のヤクルト専用のミニ冷蔵庫をあさりながらそう呟く水銀燈。 恐らく今探してるのが最後の一本だったのだろう、冷蔵庫の中は空である。 銀「困ったわぁ・・・、あれが最後の一本、しかも給料日までだいぶあるのにぃ・・・ やっぱあの時調子に乗ってブランド物のバッグなんて買わなきゃよかったわぁ・・・」 翠「何やってるですか?水銀燈。」 とそこにやってきた翠星石。 銀「ああ、翠星石ぃ。ちょうど良かったわぁ、貴方、私がここに入れと・・・い・・・た・・・」 と翠星石のほうを向き絶句する水銀燈。それもその筈。 何故なら、彼女の手にはヤクルトが握り締められていたのだから。 ヤクルトを見つめる水銀燈に気づいた翠星石は 翠「へ?ああ、これですか?ちょうど喉が渇いてたもんですから、ちょっとそこから失敬したですよぉ♪」 銀「あ、貴方・・・、な、な、な、何てことをしてくれたのよぉ!!」 最後の一本を奪われ激昇する水銀燈。が、翠星石はまったく悪びれる様子も無く 翠「そう固い事言うなですぅ。喉が渇いてたんですからしょうがねえじゃねえですか。」 銀「馬鹿!!あれは最後の一本だったのよぉ?!それを貴方は・・・」 翠「まぁったく、卑しいやつですねぇ。そんなに飲みたくきゃまた買えばいいですぅ。」 勝手に人の物を飲んで、しかもお説教を受けてる輩の台詞ではない。 銀「何言ってるのぉ?!最後の一本って言うのはねぇ、普段飲むヤクルトとはまったくの別物なのよぉ。 最後の一本、それ以上はない締めくくりの一本、それがあれば、それがあれば給料日まで持てたのにぃ・・・」 そう言いつつ、うな垂れる水銀燈。 翠「アホみたいに服やらにお金をかけるから、そうなるんですぅ。これを機に少しは自重しろですぅ。」 銀「ぐぐ・・・、でも勝手に人のヤクルトを飲むなん」 翠「あ、もうすぐ私の授業の時間ですぅ。可愛い教え子達が、私を待ってるのでこれで失礼するですぅ。」 水銀燈の反論を途中、逃げ出す翠星石。だが、こんな事があったのでは水銀燈の怒りは収まらない。 銀「いつか、いつか覚えていなさぁい・・・」 そんなことがあった日から1週間後。 翠「まったく、あのウサギ教頭は、人にばっか残業押し付けやがってぇですぅ。」 時間は深夜。残業で残らされてたのだろう、職員室には翠星石だけである。 翠星石は帰り支度を済ませ、さあ帰ろう・・・と言う時であったが ガラガラ 銀「あらぁ、こんな時間まで大変ねぇ、翠星石先生」 翠「あれ?水銀燈・・・。たしか先に帰ってた筈じゃぁ・・・」 銀「え?ああ、ちょっと忘れ物をしちゃってねぇ・・・。大事な書類なんだけどぉ・・・」 そう言い、自分の机から封筒を取り出す水銀燈。翠星石が残業で残らされるのを知り、 この前の復讐を果たすための口実作りとしてわざと置いていった物である。 しかも、ご丁寧なことにこの時間、翠星石が帰るまでずっと学校にいたのだ。食料まで視聴覚室に持ち込む徹底振りである。 銀「(勝手に帰られても、困るしねぇ・・・)」 翠「ふぅん・・・、しっかしこんな時間に暇な奴ですぅ。こちとら電車も動いてないのにどうやって帰ろうか悩んでるっていうのにぃ・・・」 銀「(一週間・・・、どんな風に復讐しようか迷ったけどぉ、やっぱあれよねぇ、フフフ) そうだわぁ、今日はもう夜も遅いし電車も動いてないからぁ、私の車で家まで送っててあげるわぁ、いかが?」 翠「はぁ?珍しいこともあるもんですねぇ・・・。そうですねぇ、電車も動いてないし・・・。それじゃ頼むですよ。」 銀「そう、良かったわぁ、フフフ。それじゃ正門まで車を回してくるからぁ、先に行っててちょうだぁい。」 美味く事が運んでほくそえむ水銀燈。心の中ではガッツポーズをあげてることだろう。 正門前 翠「うう、寒いですぅ・・・。一体、水銀燈の奴は何をやってるですかぁ・・・」 そう文句をたれる翠星石。3月とはいえ、夜中になればかなり冷え込むのだからしょうがない。 そんな時、ちょうど車に乗った水銀燈がやって来た。だが、普通の車のエンジン音とはちょっと違う。 物凄いエキゾースト音である。 銀「お待たせぇ、かなり待たせちゃったかしらぁ?寒いから早く乗ってぇ」 翠「遅せぇです!!もし翠星石が凍死したらどうするつもりですか?!」 銀「お馬鹿さぁん、人間がこの程度の寒さで死ぬわけないじゃなぁい?」 翠「しっかし、この車・・・。金をかけてるのは服ばかりかと思ってたですがぁ・・・」 そう物凄い音の正体。水銀燈の駆る車はランボルギーニ・ディアブロ。 特徴的なガルウイングタイプのドアに、ボディには猛牛のエンブレムがきらりと輝く。 V型12気筒DOHCのエンジンを搭載し、最高時速325キロをたたき出すスーパーカーの代名詞的な車である。 が、翠星石は別に車の知識なぞまったくないので、彼女にはただ高そうな車としか認識されていない。 銀「あらぁ?翠星石先生はこの車のこと知っているのかしらぁ?」 翠「な・・・、も、勿論知ってるですよぉ。これは、えーと、フェラーリとかいう車ですぅ♪」 そう答える翠星石。恐らく高い車=皆、フェラーリなのだろう。 が、相手が悪かった。ランボルギーニ乗りにフェラーリの話題は禁句である。 銀「な?!あ、あんな、あんな金儲け主義一辺倒の車と一緒にしないでしょうだい!!」 翠「何ですか、いきなりキレるなですぅ!!」 銀「き、キレてないわぁ、キレてないわよぉ・・・。私をキレさせたら大したものよぉ?」 翠「意味が分からんです・・・。ほら、家まで送ってくれるんじゃないんですかぁ?」 銀「そうね、それじゃ早く乗ってぇ。行きましょ・・・」 帰りのドライブはまさに壮絶であった。見た目に反して荒々しいドライビングテクの水銀燈。 馬力がある車だけに、物凄いスリルだがぶつけたらどうしよう・・・とかは考えてないのだろうか。 他の車が恐れをなして、道を譲られまくりなのも幸いしてるのだろう。 翠「ちょ、ちょっと水銀燈?も、も、もう少し安全運転でお願いしたいのですが・・・」 銀「何言ってるのよぉ?まだまだこんなもんじゃないわぁ・・・、フフフ」 そう言いつつ、アクセルを踏み込む水銀燈。さらにスピードをます車体。 まさに悪魔の名を冠するに相応しいのだが、助手席の翠星石にはたまったものではない。 銀「(蒼星石からあんなに良いことを教えてもらったんですもの、たっぷりこの前のお返しをしてあ・げ・るぅ、フフフフ)」 それは復讐のために水銀燈が翠星石の苦手なものを聞き回ってたときのこと。 蒼「ああ、たしか・・・早いもの。ジェットコースターとかが凄い苦手って聞いたけど・・・」 この事を翠星石が知れば、蒼星石が大変な目にあうのだろうが、水銀燈は気にしていない。 銀「あらぁ、もしかして怖いのかしらぁ?そんなことは無いわよねぇ、あの有栖学園一の才色兼備を誇る 翠星石先生にまさか苦手なものが存在するわけが・・・ねぇ?」 翠「あ、あたりめえですぅ。ただ事故にあって生徒が悲しむのは見たくないだけですぅ。」 震えまくりの体でそう強がる翠星石。ただでさえプライドが高いため、素直に怖いといえないのだ。 銀「そう、あらぁ?あれは・・・」 ちょうど目の前に高速道路の入り口、I.Cが見えてきた。その時、水銀燈の頭に電撃が走る。 急に方向転換し、高速へと入る水銀燈。 翠「な、何してるですか?!そっちは家の方向じゃないですよぉ。それにここ・・・高速道路じゃねえですか?!」 銀「そうよぉ、翠星石先生がお楽しみのようだからぁ、もっと楽しませてあげるわぁ。」 銀「フフフ、どう面白いでしょうぉ?他の車も皆、道を譲ってくれるのよぉ?」 翠「け、けこ、結構ですぅ!!は、はや、は、早くいい、家にか、帰しやがれですぅ!!」 怖さのあまり舌がもつれる翠星石。もうこんなことは終わりにしたい。 家に帰ってくんくんのビデオを見ながら、コーヒーでも飲んでゆっくりしたい。そう考える翠星石。 銀「何言ってるのぉ?夜はまだまだこれからよぉ?ここならもっとスピードが・・・出せるのよぉ!!」 ヤケのアクセルベタ踏み。ヤクルトの恨みは恐ろしい。時速はゆうに200キロの大台を突破している。 はっきり言って大の車好きでもここまでいくと怖いとさえ思える。 翠「ひぃ!!うう・・・、早く帰りたいですぅ。」 銀「そうは行かないわぁ。貴方にはこの前の怨みもあるしねぇ・・・」 翠「な、な、やっぱりわざとやっていやがったですねぇ!!」 銀「当たり前じゃなぁい。ヤクルトの恨みは恐ろしいのよぉ?」 翠「そんなことなら、もう済んだじゃねえですかぁ?!次の日買ってあげたでしょうにぃ・・・」 銀「そうねぇ・・・、でもそれとこれとは話が別よぉ?フフフ」 そう言いつつ、アクセル全開で他の車の間ギリギリを擦り抜ける水銀燈。車幅感覚が余程優れていないと出来ないものだが。 翠「あわわわ・・・、も、も、もうだ、駄目ですぅ・・・・。」 怖さのあまり失神する翠星石。その後、サービスエリアに入り車を止め 銀「ウフフ、これ以上にない出来だわぁ。あの翠星石が失神だなんてぇ。」 翠星石の髪を撫でながら、そう呟く水銀燈。写真でも撮ってやろうとしたが生憎、カメラがなかった。 その後は一応、彼女を家まで送り、失神してる体をベッドに押し込んで水銀燈は帰路に着いた。 が、高速道路のオービスにはバッチリ水銀燈の車が写っており、200キロ以上も出してたため 県警から呼び出しを受け、免停を受ける羽目になる。 翠「だから、この翠星石を敵に回すのはやめとけって言ったんですがねぇ」
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親愛なる翠星石へ。 今回の事件の終焉におめでとう。君がこれを読むときは、 おそらく僕はもう動いてはいないだろう。 だから、さよならの代わりに聞いて欲しい。 翠星石、いいかい、決して誰も恨まないで。 僕、思うんだ。アリスゲームで戦う事も、戦わない事も、 最初はお父様やマスター、他の姉妹達…大切な人を思う気持ちから生まれたんだって。 悲しいことに、思いは時として相手に届かず、 愛が憎しみに姿を変えることもあるだろう。 そんなときは、皆で楽しく笑い合ってたころを思い出して欲しい。 例えとてもとても短い間でも、戦いを忘れて過ごせたあのころを。 どうか、生き続けて、翠星石。 傷つくことを怖れず、真っ直ぐに人や他の姉妹達を愛して。 君の妹で、本当に幸せだった。 第4ドール蒼星石、永遠に姉 翠星石の心とともに。
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翠星石「おい!蒼星石!!心理テストの時間ですぅ!!」 蒼星石「…またやるの?前に酷い目にあったじゃない…。」 翠星石「つべこべ言ってねぇで、さっさと答えやがれです!!いいですか…?」 なぜか怪しげな目をしながら、翠星石は蒼星石にある問題を出しました。 その問題とはこんな問題でした。 『ある日、とある屋敷にやって来たあなた。ひとり鍵のかかった部屋で待たされていています。 窓から外を見ていると、誰かがやって来ました。 その誰かさんはあなたがいる部屋まで来て、ドアの鍵穴に鍵を差し込み、ドアを開けようとしています。 さて、誰かさんとは一体誰のことで、鍵を開けることが出来たでしょうか?』 翠星石「さあ!誰がやってきて、ちゃんと鍵は開いたですか!?答えやがれですぅ!!」 蒼星石「うーん…。」 少し考えて、蒼星石はこう言いました。 蒼星石「やってきたのは翠星石かな。で、鍵はすんなり開いたよ。」 翠星石「…え!?い、いや…翠星石じゃなくて、もっと他に…。例えば、男で誰かいないですか!?」 蒼星石「…?いや、思い当たらないけど…。で、これで何が分かるの?」 翠星石「し、知らないほうが身のためですぅ!てか、占いなんて信じるんじゃねぇですぅ!!」 そう言いながら、翠星石はなぜか顔を赤らめながら走り去ってしまいました。 蒼星石「…一体、何がしたかったのかな…?」 蒼星石は、狐につままれたような気分でそうつぶやきました。 ちなみにこの占い…やってきた人はその人にとって一番頼りになる人を表し、また鍵が開いたかどうかというのは、その人と一夜を共にしても良いかどうかを表すそうです。 ましてや、すんなり開いたという事は…? 蒼星石と分かれた後、翠星石は相変わらず顔を真っ赤にしながら、こうつぶやきました。 翠星石「…誰か好きなやつがいたら、冷やかしてやろうと思ったのに…。何で翠星石なんですか…!?」 その後、翠星石は蒼星石を変に意識してしまう日々が、数日ではありますが続いたそうです。 おしまい。
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金糸雀率いるA組 対 翠星石率いるH組 種目はバドミントン、ダブルスで2ゲーム先取の3ゲームマッチ 教師は強制参加なので一人は確定、後は両者ともクラスの中で一番適していそうな者をパートナーに選抜 金糸雀側は柔道部主将の五十嵐、身長180㎝を優に越え、筋骨隆々なその姿は否が応でも力で攻めてくることを想像させる。 翠星石側は剣道部主将の三堂、ほっそりとした体だが、決して頼りなさを感じさせないその立ち居振る舞いに誰もが固唾を呑む。 斯くして、戦いの火蓋は切って落とされた。 先制サーブは翠星石サイド 「いくですよ、三堂」 「ええ、どうぞ先生」 翠星石がサーブを打つ 球速は緩いが、安定した球 対するレシーバーは金糸雀 「きき、きたのかしらー」 既にパニック気味になっている金糸雀 「先生! しっかりしてください」 と、五十嵐独特の野太い声でどうにか落ち着きを取り戻した金糸雀は、自分めがけてきた球を一歩後ろに後退しやっとのことで打ち返す。 この瞬間、三堂の中で金糸雀は敵ではなくなった。 残るは柔道部主将の五十嵐、力量はまだ未知数だ。 打ち返された球は、三堂の方へと力なく落下してくる。 「三堂! あんな奴らまとめてやっつけちまうです。」 横で翠星石の声が聞こえるが、ここはあくまで慎重に様子見の一発、三堂は五十嵐に狙いを定め打つ。 打たれた球は軽やかに、かつ小気味いい音とともに五十嵐へと向かっていく。 「五十嵐~、翠星石狙いでいくのかしら~」 金糸雀の五十嵐に対するアドバイス 翠星石は咄嗟に身構える。 ところが打たれた球は翠星石ではなく三堂のほうへと向かい、更にその球の安定感から単なるミスではないことがわかる。 「五十嵐、なんで三堂のほうにやるのかしら?」 「しくじりました。」 「嘘かしら、今のは完全に三堂を狙ってたのかしら」 「すいません金糸雀先生、ですが、策あってのことです。」 五十嵐の鋭い目に偽りはない。 「そ、そうなのかしら? じゃ、じゃあ任せるのかしら」 「任せてください」 五十嵐は言い終わるとほぼ同時にネット際に向かって走り出す。 五十嵐の戦法はその長身を活かしたネット際のプレイだろう。 しかしそんな戦法はただ五十嵐の手の届かないくらい高いロブをいいだけの話で、ボールコントロールの巧みな三堂にとっては造作も無いこと、三堂はイメージ通りの高いロブを打つ 無論、五十嵐は手が出せないが、本命はその後ろ金糸雀だった。 「先生!」 「わかったかしら!」 ロブは最終的にはただの緩い球、絶好球となる。 だからいくら金糸雀であろうと打ち損じる確立は低い。 金糸雀の打った球は軽やかに相手側のコートへと飛んでいく。 しばらくの間はその繰り返しが続き、技術の面で上回っていた翠星石側が金糸雀のミスによって地道に得点を稼ぎ、1ゲーム目を先取した。 そして2ゲーム目は翠星石側のロブの打ち損じによって五十嵐の強烈なサーブを食らったり、金糸雀のミスの減少などにより金糸雀側が勝利した。 最後の3ゲーム目、今は3対5と翠星石側が2点リードしている。 「はぁ・・はぁ・・所詮・・金糸雀なんてこんなもんです。」 翠星石は荒々しい呼吸を繰り返しながらも、2点上回っているという楽観的な考えを崩さない。 けれど、三堂の顔はそれに反してとても厳しい、少し雲行きが怪しくなり始めたからだ。 まず、最初の頃よりも金糸雀がうまくなっていること、慣れてきたといったほうがいいかもしれない 帰ってくる球が早くなり、ネットギリギリを狙うような低い球も出てきた。 そのため、元々低い球をロブにするのだから翠星石側としては相当な体力を消費することになるし、ロブを打ち損じれば五十嵐の強烈なサーブの餌食となる。 更に、こちら二人はもうヘトヘトだというのに、相手側の要である五十嵐は汗一つかいていない この状況に、思わず眉間に皺が寄る。 「何暗い顔してやがるです、あれこれ考えずにおめぇは勝つことだけを考えてろです。」 翠星石の唐突なアドバイスにハッとする。 そうだ、確かに今は勝つことを考えなければ 「・・・そうですね、勝ちましょう」 ラケットを握る手に再度力を入れる。 「あっちは何か話してるのかしら?」 もはや余裕綽々といった感じの金糸雀 だが五十嵐は決してその表情を緩めない 「そうですね、そろそろ何か仕掛けてくるかもしれません」 「そんなの全然怖くないのかしら、カナのこの完璧な作戦が敗れるなんてありえないのかしら」 「・・・」 「な、なんで黙るのかしら、なんとか言うのかしら」 「先生、来ますよ」 気付くと、既に三堂がサーブを打つ体勢になっていた。 金糸雀も慌てて持ち場に着くと 「さぁぁあああああああああああああ!!」 突然三堂からとんでもない声が発せられる。 奇声ともに思いっきりぶったたかれた球は、天井にバウンドし威力を上げながら金糸雀の頭上に落下してくる。 どう対処していいかわからない金糸雀はその場で頭を抑えながらしどろもどろするばかり そこで五十嵐が後退し上から急降下してくる球に狙いをつけ打ち返すが、既にネット際で待ち構えていた翠星石が球を相手のコートへと見事に叩き落す。 「やったですやったです! やったですよおめぇ」 ラケットを振り回して喜ぶ翠星石 「この調子でいきましょう」 それに対してあくまで冷静さを保つ三堂 がこの時三堂の右腕は既に限界を超えており、ラケットを持つのが精一杯なありさまだった。 もうこの右腕でさっきのサーブを打てるかどうかはわからない。 ・・・いや、打てるかどうかじゃない、打つしかないんだ。 またもマイナス思考ぎみになっていた自分に活をいれ、静かにサーブの姿勢に入る。 「さぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!」 先ほどよりも更に気合の入った鳥肌の立つような声、しかし球はあまり高く上がらない、それどころか五十嵐にとっては打ちごろの球といっても過言ではない高さ そして予想通り、球は五十嵐のサーブにより翠星石側のコートに叩き落される。 この時点で、決着はついた。 三堂がもうまともにプレイできる状態ではないことは誰が見ても明らかなこと、お互いにこれ以上のプレイにはデメリットしか残されていない スッ、と翠星石がおもむろに手を上げると、審判はタイムをかけ翠星石のもとへと駆け寄る。 近寄ってきた審判に翠星石が何か一言言ったかと思うと、突然審判が 「試合終了~、H組試合放棄のためA組の勝利~」 場内は一瞬どよめきに包まれるが、すぐに誰もが納得し次第におちついていく。 そんな中、三堂は相手チームに向かって一つ礼をし、静かに会場を後にした。 翠星石はそれに気がつくと、三堂の後を追いかける。 「なんか、すっきりしないのかしら」 「・・・そうですね」 勝利は時に虚しいもの、金糸雀率いるA組にとってあまりよい勝利とは言えなかっただろう。 だがそれも仕方のないこと、結果的にA組対H組の試合はA組の勝利によってその幕を閉じた。 ――番外編 翠星石は三堂を探していた。 保健室に行っていなかったからだ。 そこらへんの教室を片っ端から覗いていく翠星石 すると、H組の教室に御堂がいた。 三堂は翠星石に背を向ける形で立っている。 「こんなところでなにしてやがるです、さっさと保健室に行きやがれです。」 だが、三堂からの返答はない。 三堂は自分の不甲斐なさに泣いていた、クラスの代表に選ばれた責任を果たせなかった、そんな自分のことが情けなくてしょうがなかった。 翠星石はわかっていた、三堂が泣いていることも、何故泣いているのかも、泣いている姿を誰にも見られたくないことも すべてをわかりきった上で、翠星石はどうしても言わなければならないことがあった。 「三堂、誰もおめぇを責めたりなんかしやがらねえです、だから、早いとこ保健室にいって来るです。」 その言葉は、今の三堂にとってなによりも救いになる一言 翠星石は、それだけを言い終えると静かに教室を去っていく。 翠星石の去っていく音を聞いた三堂はすぐさま教室を飛び出し、去っていく翠星石に深々と礼をした。 心の底から、感謝の気持ちを込めて 終わり
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4月も終わりに差し掛かり桜も散り始めてきた。 しぶとく枝にぶらさがっている桜の花を落とそうとしているが如く軽音楽部部室では爆音が鳴っていた。 「ストーップ!!!」 雛苺「翠星石~」 カズキ「さっきから走りすぎなんだよ!!ちょっとは合わせろ!!」 翠星石「そっ、そっちがズレてるですぅ!!翠星石に合わせるですぅ!!ほら、蒼星石も何か言ってやれですぅ!!」 蒼星石「・・・・翠星石。」 翠星石「ほら、あいつらにガツンと!」 蒼星石「これからはちゃんとメトロノーム使おうね。」 翠星石「そっ、蒼星石まで!!」 カズキ「強いだけのドラムじゃダメなんだよ。だから腕太くなるんだ。」 雛苺「それは禁句なのー」 翠星石「太いって・・・・調子に乗るなですぅ!!」 蒼星石「・・・早く練習再開しようね。」 * 蒼星石「翠星石~夕飯できたよ~・・・・・あれ?」 いつもなら部屋のドアを壊すが如く勢いで駆け下りてくるはずなのに返事の一つも無い。 蒼星石「寝てるのかな?」 とりあえず翠星石を起こすために蒼星石は階段を昇った。 蒼星石「?」 翠星石の部屋微かに音が聞こえるのに気付き足を止めた。 蒼星石「・・・なーんだそういうことか」 それは規則的なリズムを刻む音、そしてそれに合わせて何かを叩いている音だった。 蒼星石「邪魔しちゃ悪いよね。」 蒼星石は部屋の前に立って言った。 蒼星石「ガンバレ」 蒼星石は階段を静かに下りていった。 * 翠星石(いてて・・・昨日はあんな練習したから手が痛いですぅ~。んっ?) 翠星石は職員室の前で立ち止まった。 翠星石(カズキですぅ~。なにやってるですぅ?チビ苺ならまだしもあいつは呼び出しくらうような奴じゃないはずですぅ。) 「・・・・でいつになるんだ?」 「はい。一学期が終わったら向こうへ。」 「そうか、お前がいなくなると少し寂しくなるな。向こうの学校でもがんばれよ。この事はいずれお前のほうからみんなに言うんだぞ。」 翠星石(・・・・向こう・・・?いなくなる?転校?) 「はい、わかりました。失礼しました。」 翠星石「!!」 カズキに見つからないように翠星石は身を隠した。 翠星石(カズキが・・・転校・・・・?) 翠星石はいまだ事の次第を受け止められないでいた。 * そして放課後 カズキ(蒼星石・・・。なんかあったのかあいつ?) 蒼星石(わからないよ。朝見たときは元気だったけど・・・。) その日の翠星石はいつもと違っていた。持ち味の強いドラミングが出来ていないし、テンポがズレて文句を言っても一言も発しなかった。 カズキ(雛苺お前同じクラスだろ。なんか知らないか?) 雛苺(カズキきっと翠星石はね・・・・・・・) 雛苺がカズキに耳打ちをする。 カズキ「あ・・・・あぁ~そっそういうことか~はははあははははは・・・・。」 翠星石「帰るですぅ・・・。」 カズキ「じゃ、じゃあな。お大事に。」 * 蒼星石「ん?誰だろ・・・・。」 蒼星石は自分の携帯の音に気付いた。 蒼星石「なになに・・・『今すぐ部屋に来るですぅ。』って、別に口で言えばいいのに。」 蒼星石は読んでいた雑誌を放り投げ二階にある翠星石の部屋へと向かった。 蒼星石「翠星石?入るよ?」 翠星石「・・・・・。」 返事がない。しかしあっちから来いと言ったのだから入っても問題無いだろう。 蒼星石「どうしたの?夕飯ならまだ・・・。」 蒼星石がドアを開けると目を真っ赤にした翠星石がそこにいた。 雛苺「また休んでるの~。」 カズキ「しょうがねぇなぁ・・・。そんなにあいつの風邪酷いのか?」 蒼星石「・・・・。」 カズキ「蒼星石?」 カズキが何回か蒼星石の名前を呼ぶが全く返事がない。 カズキ(どうしたんだあいつ?) 雛苺(最近ずっとあんな感じなの~。こういうときはコレを使うしかないの~。) 雛苺は視線をカズキから蒼星石に向けるとそのまま蒼星石へと近づき蒼星石の耳元へと口を近づけた。 雛苺「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」 蒼星石「うわああああああ!!!!!」 マライア・キャリーびっくりのハイトーンボイスを蒼星石の耳元で放つと、蒼星石は悲鳴をあげて尻餅をついてしまった。 蒼星石「ひっ、雛苺?!どっ、どうしたの?!」 雛苺「どうしたの、じゃないの~。最近の蒼星石は変なの~。」 雛苺が少し頬を膨らまして言う。それを見た蒼星石は少し申し訳なさそうな顔をする。 カズキ「何か悩みでもあんのか?」 蒼星石「そそそそんなことないよ!!ちょっと疲れてるだけだよ!!」 カズキ「うわっ急に大声出すなよ。まぁ、無理はするなよ。」 蒼星石「・・・・うん、僕は大丈夫だよ。」 カズキ・雛苺「?」 消えそうな声で呟く蒼星石を見て、カズキと雛苺は顔を見合わせた。 蒼星石「翠星石~話があるからちょっといいかい?」 翠星石からの返事は無い、だがこういう時は大抵入っても大丈夫なので蒼星石は構わず入ることにした。 翠星石「何ですぅ?」 翠星石はベッドに抜け殻みたいに横たわっていた。メトロノームやスティックは寂しそうに部屋の隅に置かれてあった。 蒼星石「今日の放課後に雛苺にカズキ君の転校のことを言ったんだ。」 翠星石「・・・・・。」 蒼星石「そしたら雛苺泣き出しちゃってさ・・・。やっぱりカズキ君と離れたくないみたいなんだ。それでさ・・・・」 翠星石「さっさと用件を言うですぅ。」 蒼星石のふらついた雑談は翠星石によって断ち切られてしまった。一瞬怯んだ蒼星石は深呼吸をして精神状態を整えた。 蒼星石「じゃあ単刀直入に言うよ。カズキ君を僕たちの演奏で送りだそう。」 翠星石「・・・嫌ですぅ。」 蒼星石「え?」 思いがけない答えに蒼星石は思わず抜けた声を出してしまった。 蒼星石「なっ、なんで?」 翠星石「もう全然スティックを握ってないですぅ。ドラムの叩き方も忘れたですぅ。」 蒼星石「でもそれが僕たちメンバーにしか出来ないことだよ?」 翠星石「なんでそのメンバーに転校のことを言わないんですぅ?結局翠星石はその程度のもんだったんですぅ。」 蒼星石「そっ、そんな言い方・・・・。」 翠星石「そんなやつのために曲を演る気にはなれんですぅ。」 蒼星石「翠星石!!」 いつもの蒼星石からは考えられないような大声が部屋中に響くと翠星石はベッドから引きずり出された。 翠星石の言葉にキレた蒼星石は翠星石をベッドから引きずり出すと胸ぐらを掴んだ。 蒼星石「翠星石!!」 翠星石「離しやがれですぅ・・・・。」 蒼星石は鬼のような形相で翠星石を睨みつける。それを見た翠星石は必死に抵抗はしてみるが蒼星石は意外と力が強いのか全く振りほどけなかった。 翠星石「あっ謝るからこの手を離すですぅ!!苦しいですぅ!!」 蒼星石「君がこんな人間だとは思わなかった!!僕はもう君を姉として見ない!!」 そう言い残すと翠星石をベッドへ放り投げそのまま部屋を出て行ってしまった。 翠星石「うっ・・・グスッ・・・蒼星石ぃ・・・・。」 しばらく放心状態だった翠星石は我を取り戻すと、そのまま泣き出してしまった。 * 雛苺「うにゅ~がいっぱい~うれしいの~♪」 大量の苺大福が入ったコンビニ袋も持った雛苺軽やかな足取りで大きな川を跨いでいる橋を歩いていた。 雛苺「あっ蒼星石なの~蒼星石ぃ~・・・・・?」 蒼星石は何かブツブツ呟きながら虚ろな目で川を眺めていた。 雛苺「・・・・蒼星石?」 雛苺が近くまで駆け寄ると蒼星石は橋の手すりに足をかけた。 雛苺「!!」 蒼星石「翠星石・・・ごめんよ・・・。」 蒼星石の胸の中は翠星石への罪悪感で溢れていた。いくらあっちにも非があると言ってもあんな酷い言葉を吐き捨てたのだ、ただでさえ傷心中の翠星石には大きな傷となっただろう。 蒼星石「さよなら・・・。」 蒼星石は手すりに足を乗せた。 雛苺「ダメなの~~~!!!!」 蒼星石「えっ?」 蒼星石の身体を必死に誰かが押さえていた。 蒼星石「雛苺?」 そこには大好きな苺大福の入った袋を放り投げてまで走ってきた雛苺の姿があった。 * 「別にカズキのためでねぇです・・・。」 締め切っていたカーテンの隙間から夕陽が差し込みかすかに照らす。 「蒼星石に怒られたからでもねぇです・・・。」 鏡に映る自分の赤い目を見つめる。 「自分が叩きたいから叩く、それだけです・・・。」 鏡の中の自分に言い聞かせるように言葉を搾り出していた。 翠星石はドラムスティックを握り締めた。 * 雛苺「はいなの~」 蒼星石「あぁ・・・ありがとう・・・。」 雛苺から苺大福を一つ受け取った蒼星石は芯の無い声で感謝を述べる。 雛苺「どうしてあんな事したの~?」 蒼星石「・・・・。」 蒼星石は少しずつ口を動かした。一部始終を話した頃には蒼星石は涙を流していた。 蒼星石「ううっ・・・僕は・・・僕は・・・・。」 今まで黙って蒼星石の話を聞いていた雛苺はゆっくりと口を動かした。 雛苺「あなたが死んで喜ぶ人間は誰もいない。」 蒼星石「え?」 いつもの雛苺とは違う口調に蒼星石は驚いてしまった。 雛苺「ヒナがずっと前にある人に言われたことなの・・・。その時ヒナ頭がおかしくなっちゃったのよ。」 蒼星石「雛苺・・・。」 雛苺「でもその時にさっきの言葉を言ってくれたの・・・。ヒナが死んだら泣いてくれるって言ったの・・・。」 いつもの雛苺のような元気な笑顔はそこには無い。あるのは悲しげな目で遠くを見つめる雛苺の顔だった。 雛苺「その時気付いたの・・・。自分を大事に思ってくれる人がいるって幸せなんだなぁ・・・・。って。」 蒼星石「でもその大事な人に僕は・・・・。」 雛苺「・・・きっと蒼星石の大事な人は蒼星石のことが嫌いになんてなれないのよ。」 蒼星石「ダメだよ・・・。あんなに酷いことしたんだもの。」 蒼星石は俯いたままただただ自分を責め続ける。雛苺はすくっと立ち上がった。 雛苺「きっと・・・きっと翠星石は蒼星石がいなくなったら世界で一番涙を流して悲しんでくれるのよ。」 蒼星石は顔を上げた。瞳には夕陽に照らされた雛苺のとびっきりの笑顔が映っていた。 雛苺「そのうにゅ~蒼星石にあげるの~バイバイなの~!!」 川原には少女と苺大福の入った袋があるだけだった。 * 蒼星石「ただいま・・・・。」 返事はない。蒼星石は翠星石の部屋のドアの前に立つ。 蒼星石「翠星石・・・・。話があるんだ。」 翠星石「・・・翠星石は忙しいからそこで話すですぅ・・・。」 蒼星石「あの・・・さっきのことは・・・・。」 翠星石「・・・・何のことですぅ?」 蒼星石「えっ・・・いやだからさっきの・・・・。」 翠星石「・・・・知らんですぅ。」 蒼星石「そんな・・・ごめんよ翠星石・・・。」 蒼星石はドアの前から離れようとした。 翠星石「記憶に無いですぅ。」 蒼星石「・・・?」 翠星石「朝から今まで翠星石は具合が悪くてずっと寝てたですぅ。蒼星石は今学校から帰ってきたんですぅ。何のことだかさっぱりですぅ。」 ガチャ 言葉が終わると部屋のドアが開いた。 翠星石「おかえりですぅ・・・。」 蒼星石「翠星石・・・・・・ただいま。」 翠星石の右腕には2本のドラムスティックがしっかりと握られていた。 * 「カズキ!!あっちに行っても頑張れよ!!」 「クラスが寂しくなっちゃうな・・・。」 カズキ「みんなありがとう・・・。嬉しいよ。」 今日は終業式。カズキの最後の登校日である。 終業式の後の時間を使ってクラスで送別会をしていた。 巴「カズキ君・・・。今すぐ体育館へ来て。」 カズキ「どうしたんだ?今じゃないとダメなのか?」 すこしやりづらそうな顔で巴に話す。 巴「今じゃないとダメ・・・。ついて来て。」 カズキと巴はクラスから離れ人気の無い廊下を歩き体育館へと向かった。 体育館にはパイプいすが一つだけ置いてあった。 カズキ「どうしたんだ?からかってるのか?」 巴「座ってちょっと待ってて。」 少し不機嫌な様子でカズキは腰を下ろした。 数秒後、ステージの幕が開いた。 カズキ「お前ら・・・・。」 蒼星石「これは僕たちの送別会だよ!!」 翠星石「感謝するですぅ!!」 翠星石がそう叫ぶとスティックでカウントを取り始める。 カズキ「・・・・。」 カズキは無言のまま静かに耳を傾ける。 翠星石「・・・どうだったですぅ?」 カズキ「・・・・プッ、クックック。」 感想を聞かれカズキは笑い声をあげる。 翠星石「何がおかしいんですぅ!!」 カズキ「参ったなぁ。しばらく練習しない間にこんなに上手くなってたなんてな。」 カズキがそう言うとステージにいる4人は顔を見合わせて微笑んだ。 雛苺「でもこれだけじゃないのよ~カズキのために作った曲があるの~」 カズキ「えっ俺のためにか?」 蒼星石「聞いてくれるかい?」 蒼星石の言葉にカズキは首を大きく縦に振った。 翠星石「じゃあいくですぅ!!『I don t say good bye』!!」 カズキ(雛苺ってこんなに声量あったのか・・・。蒼星石もスラップなんて今までできなかったのに。巴もキーボードなんて弾けたんだな。でもそれより・・・。) カズキはステージの奥へと視線を向ける。 カズキ(上手くなったな、あいつ。) カズキは翠星石を見て微笑む。 メンバーの中で一番成長したのは翠星石だろう。 2ヶ月前のドラミングは影も形も無くなっていた。 持ち味の力強さに加えて正確なリズム感がついていた。 カズキ(俺がいなくなっても大丈夫だな・・・。 * 次の日、4人は駅のホームにいた。 蒼星石「もうこれでお別れなんだね・・・。」 雛苺「行っちゃ嫌なの~。」 巴「元気でね・・・。」 カズキ「おい、翠星石はどうした?」 蒼星石「昨日からずっといないんだ・・・。」 カズキ「そっか・・・・。」 カズキは少し寂しげな顔をして電車に乗り込んだ。 カズキ(もうここともお別れなんだな・・・。) カズキは今までのこと思い出していた。その多くはバンドでのことだった。 カズキ(じゃあな・・・。) カズキは窓の外を見た。ちょうどこの辺りからは母校を上から見下ろすことができるからだ。 カズキ「!!・・・・ウソだろ・・・。」 カズキは自分の目を疑った。母校の校庭には確かにこう書かれてあった。 また会うですぅ!! 翠星石 カズキ「あいつ・・・・。」 校庭にはラインを引き終わった翠星石が疲れてへたれこんでいた。 翠星石「カズキ・・・大好きですよ・・・。」 蒼星石・翠星石編 終 真紅・水銀燈編へ/長編SS保管庫へ/雛苺・薔薇水晶編へ
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, -=ニニニ≧ 、 / ´+ ※ ※ +ヽ\ // +_r冖^ 丁 「 トミヽ、\ヽ、 〃 / l l j . l| | | . ヽ .\}〈. ハ/ . . | .| l . l| ト レく . 、 . lハ l { . . .l| | | /|l | l|x=ャ、| . l} .ヽ | l .l 、 Vィ7厶lハ j ヘ ノ!|ハノ| . . \ `T ト、 ヽヽれ 〉 , "リl ノ _ _ _ ヽ、. ヽ ヽ \ミ`゙ __} ,.仏 ト{ r'´ `丶ミー--冖 `ヽト、`丁≧┬r彡' _」/ ヽ ` 八 _ヽ-ュ /^h j } } 」 rー≠()く⌒ヽ \ /イ l「 ` ー--―rv、 / // / | / r1V/ノlト、\_}\ r  ̄、l ,‐┐ヽV | | { l|冫´-クノ / . 「// r1イ / | ト、\ `丶、 /|ヽ }_ _ ; ィ! Y¬ー- 、 }||廴/ / . rく }{// | Vヘ } r-vハ ̄`ヽノ . ∨ト、ハ\  ̄ / . 厶 ヽ 勹 ,' | ヽ ∨乙ヘノ, イ . 丶、 . \ . | /〉 〉 / _r1{> \/ 7 トヘr-ヘ \r-'´≧ヽ、__ `ヽ、 .` | 〃 / /r‐'´※ ハ| ハ{ _ _广 ;ゝ二ニこr'′ Y>、 `丶、V/ト、. / . ;ヘ _/ ヽ/ ∨_/ `ヽ「∨ \}\ . . 丶、 ヽ ,.イ . / . rヘ、 / ; -'´/ / ヽ〉 ` ー- 、 丶、\ ,. '´ . ./ . . r=ミ、 _/ }/ r彳 ∠ - '´ \ `丶、 _ヽ _./ . . ∠ r-r'´ /ヽ>'´ r‐' / | / 〉 `T¬ー―く }-―┴‐ `ニニ>'´ 〉 / ! / / . /ノ ヽ } ヽ } 【名前】翠星石・ローゼン 【属性】秩序・中庸 【備考】 やる夫と同じ高校に通う友人。 毒舌系残念腐女子。 やる夫とは幼少期一緒に居た事があるらしく、良い事無しのやる夫に 恋人を作ってやろうと奮闘するが色んな意味で空回りしている。 一度魂喰いに遭いかけるが、誠とともに無事生還。
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第3ドール-翠星石〔すいせいせき〕 作品名:ローゼンメイデン 作者名:[[]] 投稿日:年月日 画像情報:640×480px サイズ:151,548 byte ジャンル:[[]] キャラ情報 このぐぬコラについて コメント 名前 コメント 登録タグ ローゼンメイデン 個別す
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翠星石と蒼星石のお騒がせラジオ(前編) 翠星石と蒼星石のお騒がせラジオ(後編)
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翠星石のドキドキ占い __,..-‐ ニ三 ‐ 、 // /´ Tヽヽ`ヽ >f゙y´ / //メ、 ト、く´ __、,_,、 _ / . .j { リノメ〃ノ≦トj |ト .、 __., __ `フ ,r' || f ` `ゝr、、 { {/ ノム ゞ'´ __ ゞソノ | // _ _ -‐'ニ{ i|j´ ̄ィ´ 彡' , ノ゙弌、ヽz;' jヽ、` .‐-、,-ト、ヽ」`r、 「 ノ ,フ|坏ノ/ __ -┬{ i´ ´ _,」 ii |´` ミ' ´'´!'´ /¨| l |r' ヽ . . . ... . . . . . . . `ヽヽ ニィ7'´ /ヽ´ . ;イii| L__,.. -‐'´`´´ `ヽr' i l | ,ニ´ ヽ . . . . . . . . . . . . ェ===ェ- '´ . . . . . . / ||-'j, i! j,--‐'=、 | | i r'´>'>、 . . . . . . . . . . . . . . 7Yヽ . . . . . . . . . . . ./__,..'´`''´ ; ', ゛ i ム ', j' //- '´ ヽ . . . . . . . . . ;イiiト、iiト、 . . . . . . . . . Kr'´ ` '' ゙,, ; ; | ! 〉 レ'´´ ヽ . . . . ./ ll ||、 !| | \ . . . . . / ヾ `__' ソ、 , -‐'´ `´ __,.. -‐' 〉'´jf`r、ィ jj、 刈,,、,r;、 . ./ ゝ_ -‐二..-‐'´ `ヽ、___∠.. -‐─ '´ , ィ'ヽ フ'll=レ'ヽノ゙ァ<´∨\- 、 `´~´  ̄ ̄ ̄ ̄二ニニ=-‐ 、─‐- 、 ___ __.. -‐'´/ `ゝ'´f´K`ヽ=「 ノ-'||ヽ /`ヽ ニニ=- 、 ___ __ ィ-卞ヽ` ‐- 、 __  ̄ ̄ -‐, ' / / '; { | ! ヾ、ヽ、 'ー弋 ────=ニ二 _」 ノ/ノ────==──‐─ヶ-‐'´ ./ / `' ''´ ヽヽヽ `ヽ、 __ `~`ヽ _ z- '´ / / ヽヽ \ ヽ二ニニ ─ __ニ==─- ー─r' / 〃 ヾ、 ヽ └─' - 、___ 二`----‐ァ―──'´ , ‐1´ // ヾ、 `ヽ `ヽ、 `ヽ /_ / ヽヽ ノ 〉 `ヽ {`~ ──=三イ , ‐'´ `ヘ\ /,イ \ ``ヽ=ァz、-‐ '´ ,- ' l `丶ヽ、 ,. ',´-'´/ ヽ、 ヽヽ` {ヽ ', `丶`ヽ、 , -'´/ ´ `ヽ, | ト、 /、ヽ ', `ヽ、`- ' , ‐'´ // ヘ ̄` / `ヽ` ‐ 、__ `´ __,.. -‐'´/ヽ、 `ヽ / ` ‐- 二 - 、 ,- ' z- '^~´ \ ヽ さぁ・・・驚くほど当たる、翠星石のドキドキ占いへようこそですぅ・・・ さっそく運を試してみやがれですぅ・・・ →占う